かみのげ通信No.7 地域学連携講座から速報2 “鳥取県講座”


東海大の高輪キャンパスでの鳥取県との地域学連携講座「鳥取県の神秘-古代から現代まで-」(全3回)も9月22日(土)、13時にスタートしました。
初回は、三徳山(みとくさん)をテーマにした貴重な視点からの講座でした。といいますのも、通常こうした地域学の講師は関連団体のキーマンや地元の研究者が務めることが多いのですが、今回の講師は地元の写真家、池本喜巳さんが担当されました。そして、まず、受講者 の目を引いたのは、オープニングで紹介された三徳山の美しいスライドショー。プロならではの芸術的な写真の数々に、皆さん声を潜めて見入っていました。講座が始まると、今度は屈託のない、大きな声の話し振りに大いにくつろいで聞き入りました。なにしろ最初から、「鳥取県て砂丘以外には何にもないと 思っているでしょう。人口だって少ないし、県民所得なんて日本で一番少ないですし」と歯に衣を着せぬ型破りな講師ぶりですから。

しかし、写真家としての対象に向ける鋭い視線は話の随所に滲み出て、それがそのまま講師のヒューマンな魅力になっていました。池本さんは、鳥取県の生んだ世界的な写真家である植田正治氏と縁の深い方でもあり、15年間レンズを通して感じた三徳山と投入堂(なげいれどう)の魅力を90分にわたって熱く、力強く語り続けました。ちょっと変わった名称の投入堂は、峻険な崖の途中にある岩の下のわずかな窪みに今から1300年前に建造されたお堂で、かつて写真家の土門拳氏をして、日本第一の建築と言わせしめたほど神秘な存在です。現代の建築技術をもってしても、どうしてあんな場所に建築できたのかいまだに謎だとか。 それだけに、開祖と言われる役行者小角(えんのぎょうじゃおづの)が法力で崖の上に放り上げた、との言い伝えがそのまま信じられそうな不思議な空間が現存していました。
(事務局 吉浜)













